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6000年の価値がたった10分でわかる金の秘密

小川竜一 R-TRUST investors Inc.

資産運用ニュース

2025.04.18

小川竜一 R-TRUST investors Inc.

金は究極の資産保全の手段

出典:ピクテジャパン

金(ゴールド)は、その美しさと希少性から、古代より人々を魅了し続けてきました。 人類がこれまでに採掘・精製した金の総量、有史以来の金の総生産量は約21万2,582トンとされています。

これは、オリンピック公式競技用プール約4.4杯分に相当します。

またこれはJR山手線だと約53両分に相当します。朝のラッシュ時(7時から9時)に2-3分おきに運行している山手線ですから、5回(約10分)ほど見送ってしまえば、有史以来の金の総生産量を体感することができます。

・オリンピック公式競技用プール … 約4.4杯分
・JR山手線の車両 … 約53両分
・大型ダンプトラック … 約1,740台分
・大型クルーズ船 … 1隻分

金の年間生産量

近年の金の年間生産量は、約3,500トン前後で推移しています。2023年の世界全体の金産出量は約3,645トンで、主要な金産出国とその産出量は以下の通りです。

これらのデータから、中国が世界最大の金産出国であることがわかります。

金の推定埋蔵量

地球上に残された未採掘の金の埋蔵量は、約6万トンと推定されています。主要な金埋蔵国とその埋蔵量は以下の通りです。

これらのデータから、オーストラリアが最も多くの金埋蔵量を持つ国であることがわかります。

金の希少性と将来展望

このままのペースで採掘が続けば、既知の埋蔵量は約16年で枯渇する可能性があります。 しかし、技術の進歩や新たな鉱脈の発見により、採掘可能な金の量が増加する可能性もあります。 また、金はリサイクル可能な金属であり、現在、年間需要の約1/3がリサイクルによって賄われています。 例えば、携帯電話1トンから約150グラムの金が回収できるとされています。

さらに、海水にも微量ながら金が含まれており、地球上の海水全体から約50億トンの金が抽出できると理論上は考えられています。しかし、現在の技術では経済的に採算が合わないため、実用化には至っていません。将来的に技術革新が進めば、海水からの金の抽出が現実のものとなるかもしれません。

金の需要と供給のバランス

金の需要は、宝飾品、電子機器、歯科材料、そして投資など、多岐にわたります。特に、景気が良い時期には宝飾需要や工業需要が伸び、景気が悪い時期には安全資産としての投資需要が高まる傾向があります。このように、金は複数の用途があり、需要が安定しているため、その価値も比較的安定しています。

日本における金の埋蔵量

日本は、都市鉱山と呼ばれる大量の電子機器廃棄物を保有しており、その中に多くの金が含まれています。その埋蔵量は約6,800トンと推定され、これは世界全体の埋蔵量の約16%に相当します。このことから実は、日本は世界最大の金埋蔵国とも言われています。

金の希少性がもたらす価値

金の希少性は、その価値を高める大きな要因となっています。 有史以来の総採掘量が約21万2,582トンと限られていること、そして年間生産量が約3,645トン程度であることから、金は非常に希少な資源であると言えます。

📝メモ集

◉Memo1:オリンピックプール(水深2.0m)4.4杯分を「11,000㎥」とします。
オリンピックサイズのプール1杯分の体積は、深さ2.0メートルの場合で2,500立方メートル(2,500,000リットル)、深さ3.0メートルの場合で3,750立方メートル(3,750,000リットル)です。
したがって、4.4杯分の体積は以下のようになります。

  • 深さ2.0メートルの場合: 2,500立方メートル × 4.4 = 11,000立方メートル(11,000,000リットル)
  • 深さ3.0メートルの場合: 3,750立方メートル × 4.4 = 16,500立方メートル(16,500,000リットル)

これらの計算により、4.4杯分の体積は11,000立方メートルから16,500立方メートルの範囲となります。

◉Memo2:山手線車両(208㎥)で約53両とします。
山手線で使用されているE235系電車の各車両の体積は、以下のように計算できます。

体積の計算:体積 = ①車体長 × ②全幅 × ③全高

車両の寸法
①車体長:
 先頭車(クハE235形、クハE234形):19,570mm
 中間車(サハE235形、サハE234形、モハE235形、モハE234形):19,500mm
②全幅:2,950mm
③全高:3,620mm

これを各車両に当てはめると、以下のようになります。
先頭車:19.570m × 2.950m × 3.620m = 約208.5立方メートル
中間車:19.500m × 2.950m × 3.620m = 約207.9立方メートル
したがって、E235系の各車両の体積は、先頭車で約208.5立方メートル、中間車で約207.9立方メートルとなります。

◉Memo3:山手線を5回見送る(朝7時から9時のラッシュ時の約10分間)が総量になる。
山手線では、現在、E235系電車が11両編成で運行されています。
山手線の運行間隔は、時間帯や曜日によって異なります。

平日昼間:5分間隔で運行されています。
土日祝日:4分間隔で運行されています。
ラッシュ時:2~3分間隔で運行されています。

山手線のラッシュ時は、平日の朝と夕方に発生します。

朝のラッシュ時:7時から9時の間がピークで、特に7時30分から8時30分が最も混雑します。
夕方のラッシュ時:17時から19時の間が混雑のピークです。

◉Memo4:10トントラック(6.32㎥)で約「1,740台」とします。
大型ダンプトラックの荷台に積載できる量の体積(立方メートル)は、車両の種類や積載する物の比重によって異なります。一般的な10トンダンプの場合、最大積載質量は約9.5トンとされています。 例えば、土砂の平均単位体積重量を1.8トン/立方メートルとすると、地山状態での積載土量は約5.27立方メートルとなります。また、ほぐし土量では約6.32立方メートルとなります。ただし、これらの数値は積載する物の種類や条件によって変動する可能性があります。そのため、具体的な積載量を確認する際は、運搬する物の比重や車両の仕様を考慮することが重要です。